7年ぶりのテレビシリーズとなるアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。10月2日の放送開始以来、毎週日曜の夕方には関連ワードがいくつもトレンド入りしているが、放送中には関連商品、とりわけガンダムゲームのCMが差し込まれており、久々に味わう「ガンダムをテレビで見ている」感覚を楽しんでいるファンは多いのではないだろうか。
『ガンダム』シリーズを題材にしたゲームはテレビアニメが放映されていた時代とともに歴史を重ね、数多くリリースされている。その数は派生作品を数えると優に100を超えるほどで、気になっていてもどれから触れていいか分からない状態だ。
そこで今回は、筆者が注目する新作タイトルをピックアップしてみた。ゲームから『ガンダム』のディープな世界に触れていただきたい。
■「宇宙世紀を手のひらに」『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』
まずはios/Androidで配信中のガンダムの宇宙世紀作品が一堂に会したシミュレーションゲーム『機動戦士ガンダムU.C. ENGAGE』。
宇宙世紀を題材にしたガンダムゲームは数多くあるが、過去のガンダム作品のアニメ映像がダイジェストやアドベンチャーパートで楽しめるのが同作のポイント。各作品の物語を体験しつつ、自分好みの編成やモビルスーツで戦わせることができる。
同作の最大の見どころとしてイベントストーリーの数々を挙げたい。アナベル・ガトーを主人公とした「ソロモンの悪夢」や、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で描かれたジブラルタルでの戦い、『機動戦士ムーンガンダム』など初映像化されるものもあり、これらイベントがとにかく豊富なのだ。
またオリジナルキャラ「ペッシェ・モンターニュ」の宇宙世紀の裏側を描いたストーリーは、歴代キャラの新たな一面も垣間見ることができ、こちらも大きな見どころ。ペッシェを通して、ケリィ・レズナーやロザミィなど旧作キャラの魅力が今になって掘り下げられるとは、筆者も思いもしなかった。ストーリーは随時更新されているので、どのような展開が待ち、完結するのか気になるばかりだ。
またバトルはモビルスーツ6機とパイロット6人で構成され、自分だけの部隊を編成して戦うことになる。属性やタイプ、スキルを考慮した編成がキーになるが、戦闘自体はオートで展開することができるため、気軽にプレイできるのはうれしいところ。クリアしたステージのスキップもできるため、育成も手軽に進めることができる。もちろん、モビルスーツを最終ランクまで改造しようとするにはそれなりの根気とやりこみは必要である。
ガンダムを語る上で欠かせない宇宙世紀シリーズをスマホで手軽に知り、遊ぶことができるため、ストーリー重視派の方や気になった方はぜひプレイしてみてほしい。