ゲーム『ドラゴンクエスト』をプレイする楽しみのひとつに、新しい武器との出会いがある。買える武器が増えていくと、つい先へは進まずに、その時点で最高装備になるようにゴールド稼ぎの作業に没頭してしまうもの。
とはいえファミコンやスーパーファミコンの時代の『ドラクエ』は、最新作のように装備によって見た目のグラフィックが変更されるといったことはなく、登場する武器や防具がどういった形状をしているかについては謎だった。まれに攻略本などでその形の詳細が明かされているケースもあり、こんな武器だったのかと心躍ったケースも少なくない。
デザインの良い武器はもちろんのこと、どうやって攻撃するのだろうかと悩んでしまうような面白い武器まで、多種多様な『ドラゴンクエスト』の武器たち。今回は、さまざまな武器の中から、筆者が現実世界でちょっと使ってみたいと思った、憧れの武器たちを振り返りたい。
■究極の運試し!「ぎんのタロット」
まずは『ドラゴンクエストIV 導かれしものたち』に登場した「ぎんのタロット」。これは4章のミネアの専用武器で、アッテムトの鉱山にある宝箱で出に入れることができるもの。RPGにおける占い師キャラが珍しいこともあり、この「カードが武器」という点に非常に憧れてしまうのだ。
ただ、武器として装備して攻撃することはできるもののとても弱く、道具として使うことでその真価が発揮される「ぎんのタロット」。道具として使用すると、ミネアがタロットうらないを始め、「とうのカード」「ほしのカード」「つきのカード」など全9種のうち1種がランダムで引かれ、そのカードの効果が発動される。「バイキルト」の効果だったり「マヌーサ」の効果だったりとさまざまだが、味方によってデメリットとなるカードのほうが多く(リメイク版では、1種以外プラスの効果に修正された)、特に「ひいてはいけないカード」を引いてしまった場合には、味方全員にザラキがかけられてしまう羽目に。そうしたリスキーなところもかっこいい武器だ。
まさに究極の運試し。現実世界で使う際には、デメリットが緩和されていることを願うばかりだが、スリルを追い求めたい方にはおすすめの武器と言えるのではないだろうか。