尾田栄一郎氏による国民的作品『ONE PIECE(ワンピース)』は、漫画だけでなくアニメで楽しんでいる方も多いはず。現在公開中の新作アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』は公開から72日で興行収入171億円を突破。同曲の主題歌や劇中歌をAdoが担当し、その楽曲が大ヒットしたことでも大きな話題を呼んだ。
そんな『ワンピース』のアニメ好きにとって主題歌は欠かすことのできない魅力的な要素の1つ。そこで今回は、歌と映像がとくに印象に残っているテレビアニメ『ワンピース』の主題歌を振り返っていきたい。
■何度もカバーされた名曲『ウィーアー!』
『ワンピース』の主題歌としてもっとも知られているのは、やはり初代オープニング曲である『ウィーアー!』(きただにひろし)ではないだろうか。「富、名声、力……」で始まるおなじみのナレーションや、ロジャーのセリフは、カラオケで歌うときに真似をした人も多いに違いない。
当時のオープニング映像を振り返ってみると、Bメロの麦わらの一味が戦う場面では、ゾロの刀の音など戦闘効果音が入っているのにも懐かしさを覚える。当時、この効果音を真似していた少年少女は、今は立派な大人になっていることだろう。
『ワンピース』の代表曲だけに『ウィーアー!』には一味全員で歌ったリミックス版や、東方神起版などのカバーも存在する。また、アニメの1000話を記念して作られた、ワノ国編の新規作画に差し替えられたオープニング映像も最高にカッコよかった。
その1000話記念バージョンの映像は、初代オープニングを基本的に踏襲。構図は同じまま、現在の新規作画に差し替えられている。だが、初代ではメリー号が描かれていたところが1000話版ではサニー号に変わっていたり、ルフィがパンチを繰り出す相手が近海の主からカイドウに変わっている点など、細かい部分の変化に興奮する。
そして初代のサビのラスト付近にはルフィが指先で麦わら帽子を回す場面があり、その後赤髪海賊団が登場。だが1000話版では、その間にシャンクスが幼いルフィに麦わら帽子を託すシーンが挿入されていた。
初代のオープニング映像が入った第4話と1000話記念バージョンの映像は、現在YouTubeの「ONE PIECE公式チャンネル」で見ることが可能。細かい映像の違いを見比べてみるのも面白い。