■『小さな巨人 ミクロマン』のミクロマンとロボットマン

 規格外のサイズといえば、1999年に放送されたアニメ『小さな巨人 ミクロマン』も忘れてはならない。同作はそのタイトル通り、小さな世界で行われるロボットバトルアニメだ。ゲッター艦隊や超天元突破グレンラガンが巨大さで規格外ならば、ミクロマンは小ささで規格外となる。

『小さな巨人 ミクロマン』の規格外サイズのロボットは2体。まずはロボットマンだ。ロボットマンで特に印象深いのは、やはり一番先に登場したロボットマンエースだろう。ミクロマンの危機に、地割れから腕を組んで登場するというスーパーロボット感満載の演出で登場した。

 スーパーロボット感があるのは演出だけではなく、ミクロマンの5倍はある巨大さで、敵のアクロボットマンとの迫力満点の巨大戦を繰り広げた。そういったこともあり、ロボットマンエースはミクロマンにおける巨大ロボット的な位置づけのロボットとなるだろう。

 とはいえ、もともとのミクロマンが小さいため、巨大ロボットとはいえ他のロボットアニメと比べると、全長はかなり低い。正確な設定は不明だが、ミクロマンが8〜10センチメートルという設定なので、それと比較した場合、5倍の50センチメートル程度だと推測される。人間の膝よりもやや大きいサイズくらいだろうか。全長50センチメートルの小さな巨大ロボ。ロボットマンは、まさに規格外のサイズだ。

 また、ミクロマン自体もマグネパワーをエネルギーとして、さまざまな武装が使える。ミクロアースからやってきた正義の宇宙人という設定以外は謎に包まれているが、戦闘時にはパワードスーツのような見た目となって戦っている。ビジュアル的には機械生命体の要素が強い。つまり、広義のロボットと考えることもできるだろう。そうした定義をした場合、ミクロマンの8センチメートルがアニメロボットで、かつ主人公という位置づけであれば最小なのかもしれない。

 人間の膝程度の大きさの巨大ロボットと、アニメの主人公ロボットの中では最小クラスの手のひらサイズのミクロマン。どちらも規格外のサイズだ。

 今回は3作品を振り返ったが、規格外に大きいロボットや規格外に小さいロボット。あなたはどんなアニメロボットを思い浮かべただろうか。

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