「規格外のアニメロボット」と言ったら、何を思い浮かべるだろうか。強さやスピードなどさまざまあるが、すぐに思いつくのは見た目にもインパクトがある「規格外のサイズ」ではないだろうか。
『機動戦士ガンダム』のRX-78や『マジンガーZ』などは全長18mで、実際に東京・潮風公園などで建てられたリアル立像などを見るとその大きさに感動してしまう。そしてアニメの世界ではさらにそのサイズを超えるロボも登場しており、105mの「イデオン」や200mの「ガンバスター」など実際の大きさを想像するだけでロマンを感じるものもあるが、中には頭の中での想像が追いつかないほどデカいロボットもいる。
たとえば「超天元突破グレンラガン」は『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』に登場する「グレンラガン」の最終形態だが、それまでのロボットアニメの歴史の中でも規格外の大きさを誇っていた。
テレビ版の最終形態である「天元突破グレンラガン」の全長は「銀河の3倍」と表現されており、ムック本での解説によるとおよそ「52.8億光年」という分析がされている。ロボの大きさが「光年」になるという、数字を聞いただけで頭が沸騰しそうなサイズ感だが、合体をしながら宇宙レベルで巨大化していったのがグレンラガン。最終形態である「超天元突破グレンラガン」になると、そのサイズは「大宇宙クラス」にまで広がっていた。
超天元突破グレンラガンは物理法則から解き放たれているので、見かけの大きさの概念は通用しないという設定だが、「規格外」なアニメロボットであることは間違いないだろう。
■『ゲッターロボアーク』のゲッター艦隊
アニメ『ゲッターロボ アーク』に登場した巨大ゲッターロボ「ゲッターエンペラー」もすさまじい。その全長は、『ゲッターロボ アーク』時点で1万2000キロメートル以上。しかもこのサイズのゲットマシンが他にも多数存在し、艦隊として存在している。グレンラガンが“個”としての大きさでの規格外なら、ゲッターエンペラーは規格外の“巨大ロボット艦隊”なのだ。
またアニメでは描かれていないが、ゲッターエンペラーは進化を続けているので、さらに大きくなる可能性も秘めている。
同作は、漫画誌『スーパーロボットマガジン』に連載された石川賢氏による漫画が原作で、そのとき担当編集を務めたのが『天元突破グレンラガン』の脚本家である中島かずき氏。サイズではグレンラガンがとてつもない進化を遂げたが、その源流はここにあるのではないだろうか。
『ゲッターロボ アーク』が以降のさまざまな巨大ロボット作品に与えた影響は計り知れない。実績という観点でも規格外のロボットと言えるのではないだろうか。