■映像化は不可能!? 異端作『ガンダム・センチネル』

「ガンダム・センチネル」は模型雑誌『モデルグラフィックス』(大日本絵画)で行われた連載企画で、当初は「MSV(モビルスーツバリエーション)」のようにガンプラの商品展開を続けるための企画だったが、「フルアーマーZZガンダム」が発売したのみで中断。

 その後、ノベライズを高橋昌也氏が担当、現在では多くのMSのデザインを手がけているカトキハジメ氏がメカニック・キャラクターデザインを手がける雑誌企画としてセンチネルは再スタートを切った経緯がある。

 そのストーリーは「機動戦士Zガンダム」を幕末に見立て、維新志士をモチーフにしたα任務部隊と、それと敵対する新選組側をモチーフとしたニューディサイズの追走劇だ。非常に硬派な内容になっていて女性キャラは登場せず、「萌え」と対極にある作品になっている。

 作中に登場した「S(スペリオル)ガンダム」や「ガンダムMk-V」、「FAZZ」など、機体デザインがとにかく素晴らしい。とくに「Ex-Sガンダム」の設定はロマンにあふれていて、ブースター・ユニットを2基装備することで重量が8割増しながら、総推力は11倍になるという圧巻の高性能を誇っている。

 その「Ex-Sガンダム」は対戦ゲーム『エクストリームバーサス』シリーズに参戦するなど人気がありながら、いろいろな大人の事情もあってアニメ化は難しいとされている。


 このほかにも『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニーライデンの帰還』や『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』、『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』など、アニメで見てみたい魅力的な作品は多い。あなたの思う、一番アニメ化してほしいガンダム作品は何だろうか?

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