『クロスボーンガンダム』『SEED ASTRAY』に『センチネル』も! アニメ化してほしい「ガンダム作品」3選 大人の事情は考慮しないで純粋に映像作品が見たいのは…!?の画像
角川コミックス・エース『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(KADOKAWA)第1巻・書影より

 ガンダムシリーズの最新作、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(TBS系)が10月2日から放送となる。毎度、何かと話題を集めるガンダムシリーズのアニメ化だが、まだ映像化されていない作品のアニメ化を期待する声も多い。

 たとえばマンガ、小説、ゲームなど、さまざまなメディアで展開されている外伝的な作品は、多くのファンから愛されている。最近では『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や『機動戦士ガンダム サンダーボルト』など、小説やマンガからアニメ化につながったケースはあった。

 しかし、かなり人気がある派生作品の中にも、いまだアニメ化されていない作品はたくさんある。そこで今回は、個人的にアニメ化を願っている3作品を紹介していこう。

■『F91』からつながる物語『クロスボーン・ガンダム』

 まず最初に紹介したいのは、マンガ『機動戦士クロスボーン・ガンダム』だ。この作品は原作・富野由悠季氏、作画・長谷川裕一氏による作品で、『月刊少年エース』(KADOKAWA)にて1994年から連載開始。ここから派生した外伝作品も複数存在する。

 同作の登場キャラやMSがゲームに登場したり、ガンプラ化されるなど、多方面に展開。そのシリーズは四半世紀も続いており、漫画の累計発行部数は300万部を超える人気を誇る。

“ドクロマーク”に“宇宙海賊”という設定だけを聞くと、ちょっと色物に感じる人もいるかもしれないが、同作は『機動戦士ガンダムF91』の10年後を描いた続編。『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に限っては、富野氏が原作を提供している点も見逃せない。

 映画『F91』の主人公だったシーブック・アノーは「キンケドゥ・ナゥ」と名を変え、ヒロインのセシリー・フェアチャイルドは本名「ベラ・ロナ」でしっかり登場。『クロスボーン・ガンダム』の主人公であるトビア・アロナクスとキンケドゥの関係性や、木星圏と地球との対立など、宇宙世紀のガンダム好きにとって興味深い内容が描かれている。

『F91』からの因縁があるキンケドゥ(シーブック)とザビーネの対決や、トビアとヒロインのベルナデットのボーイ・ミーツ・ガール的な展開に熱くなること間違いなしの良作だ。

 そして登場するモビルスーツ「クロスボーンガンダム」シリーズも見どころの1つ。追加装備であるA.B.C.マント(アンチビームコーティングマント)を羽織った姿は非常に絵になる。

 ただし、同作のアニメを考えるうえで忘れてはならないのは、シーブック役を演じていた声優の辻谷耕史さんが2018年にお亡くなりになっていることだ。アニメでキンケドゥ役を演じる辻谷さんの声をまた聞きたかった……。

 とはいえ『クロスボーン・ガンダム』は、初代『機動戦士ガンダム』から始まり、『機動戦士Vガンダム』まで続く、長い宇宙世紀の空白を埋める作品であるため、いつか映像化してほしいものだ。

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