■母を守るために命を投げ出す小学生

 最後は小学生の少年・川尻早人だ。吉良は早人の父・川尻浩作を殺してなり代わり何食わぬ顔で暮らしていたが、早人はそんな父親が別人になってしまったのではないか? と違和感を抱く。

 そして、こっそりと家の中をビデオ撮影することで、浩作が本当の父親では無いことに気づくのだった。だが早人の母親はまったく気づかないばかりか、むしろ以前よりも旦那がたくましくなったと惚れ直しており、そんな母親を守るために早人は、吉良に立ち向かうことになる。

 しかし正体を突き止めたものの、吉良の目覚めさせた新たな能力「バイツァ・ダスト」によって1日を何度もループすることに。これは吉良が正体を突き止められないようにする能力で、早人が吉良のことを誰かに漏らしたり、誰かに吉良のことを探られそうになるとその人物が爆死してしまい、また同じ時間に巻き戻ってしまうというもの。

 この能力によって早人の仲間になってくれそうな露伴や仗助たちが次々と死んでしまうことになった。この窮地を脱する唯一の方法は、吉良によって「バイツァ・ダスト」を解除させること。早人は露伴たちが死なないように自らの命を絶とうともしたが、「キラークイーン」が早人を自動的に守るためにそれも無駄だった。

 この絶望的情報を打破するために早人はひとりでもがき続け、最後には吉良自らが「バイツァ・ダスト」を解除し、最後の戦いをする展開となった。

 吉良の存在を伝えようとした重ちー、吉良の本名を探った康一、そして早人もまた小学生であるにもかかわらず、自らの命を投げ打ってまで吉良に対抗しようと立ち上がった。

 今回紹介した勇気のあるチビキャラたちは、全員が吉良吉影と関係している。そして彼らの勇気があったからこそ次への行動に繋がり、結果的に吉良を倒すことになったのだ。

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