■戦略を練ってバトルを勝ち抜く『ライブ・ア・ライブ』の「キャプテンスクウェア」

『ライブ・ア・ライブ』は基本的にRPGだが、主人公によってシステムがガラリと変わるのが特徴。現代編では敵から技を習得しながら戦闘をこなしていくシステムで、スーパーファミコン版が発売された当時としては、フィールドの無いRPGは画期的だった。

 それに対してSF編はラスボス戦以外は戦闘の無いRPGとなっていて、こちらも非常に珍しいシステム。しかし、そんなSF編には「キャプテンスクウェア」というゲームマシンが用意されていて、コマンドバトル形式で敵を倒すミニゲームがプレイできる。

 このキャプテンスクウェアというミニゲームは、基本的に各ステージに登場する敵を倒していくという内容。敵の全滅が条件だったり、特定の敵を倒せばクリアというステージもある。ゲーム内キャラの成長要素はなく、どちらかと言えば詰め将棋に近いゲーム性といえる。

 そのゲームバランスはかなりシビアで、考え方によっては『ライブ・ア・ライブ』において最難関の戦闘と言っても過言ではない。この詰め将棋ならぬ「詰めバトル」は、味方の位置や行動タイミングが肝となる『ライブ・ア・ライブ』ならではの戦闘を目一杯楽しめるミニゲームだった。

■『ゼノギアス』よりバトリング

 ゼノサーガシリーズ、ゼノブレイドシリーズの原点として知られるプレステの名作『ゼノギアス』だが、こちらも実はミニゲームが充実している。

 中でもメトロノームやカードゲーム、バトリングはとくにゲーム性が高い。メトロノームは、メトロノームの針をちょうど中央でストップさせるというシンプルなタイミングゲーム。だが連続で成功させるとなると、これがなかなか難しい。カードゲームはトランプのスピードとほぼ同じ内容ながらコンピュータがなかなか強く、やり応えがある。

 しかし極めつけは、何と言ってもバトリング。ゲーム内に登場するギアと呼ばれる機体で、1対1の3Dアクションバトルが楽しめるミニゲームだ。

 機体によってエネルギー弾の消費や威力が異なり、格闘攻撃のボタンを押す順番によってコンボが発生するという作りこみがすごい。バトリングの使用可能機体はゲームを進めるごとに増えていき、最後は主人公の最終機体、ゼノギアスも使うことができる。

 機体を自由に選べるフリーモードもあるので、ふだんは操作できない敵機体のエギル・ブレードで味方機体のヴィエルジェに挑むといった逆転プレイもできたり、ヴェルトール対ゼノギアスという夢の対決も実現可能。また、本編ではイベントだけでプレイアブル機とはならなかったE・レグルスも、バトリングでは使用できるのも面白い。


 ほかにも『スーパーマリオRPG』や『ロマンシング サ・ガ3』などのミニゲームも印象深い。『ファイナルファンタジー8』のカードゲームや、『ポケットモンスター』シリーズのスロットマシンにハマった人もいることだろう。
 物語の本筋とは関係ないものの、やりこめばやりこむほどに味が出る、作りこまれたミニゲームもまた、JRPGの魅力の1つと言えるのかもしれない。

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