■チームの士気を一気に高めた仙道彰のスーパープレー
インターハイ最終予選での湘北対陵南の一戦。安西先生が不在のこの試合で、湘北は粘り強いプレーを続ける。陵南キャプテンの魚住純を4ファウルにしてコートの外に追い出すと、湘北の三井寿や桜木花道らが次々と得点。さらにエース流川楓を中心に爆発的に点数を伸ばした湘北は、インターハイ出場の切符を目前にして盛り上がっていた。
残り6分を切り、あとがない陵南は魚住をコートに戻し、エース仙道彰が点を取ることに集中する。好調のエース流川と対峙した仙道は、巧妙な動きで流川を出し抜いて魚住にパス。これで流川を抜き去ると、再びボールをもらい華麗なシュートを決めた(おまけに赤木のファウルも誘発する)。このスーパープレーで陵南は一気に勢いづき、それまでお通夜のように沈んでいた陵南サイドは活気を取り戻した。
その後も仙道の活躍で僅差まで迫ったが、陵南は敗北。だが「点を獲ってくれ」という期待を一身に受けてしっかりと結果を出した仙道は、やはり唯一無二のスーパーエースだと思ったシーンだ。