■選びきれない名作野球漫画の超スゴ投手

 第3位は、『MAJOR』の茂野五郎、『名門!第三野球部』の桑本聡、『緑山高校』の二階堂定春。この3人が同率となりました!

『MAJOR』の茂野吾郎はメジャーにまでいっていますし、W杯日本代表にも選ばれているので実績的は1位じゃないでしょうか。満田拓也先生の投球の描写が迫力があって体感的にも、威力のある速球でした。

 出ました! みんな大好き『名門!第三野球部』です! この漫画で初めてパームボールという球種を覚えました。主人公あすなろのライバルである桑本聡。ひょろっとしたその長身から繰り出される「三階カーブ」と速球。その後、清原や長渕ばりの肉体改造でムキムキになるのも印象的です。

 そしてやはり外せない『緑山高校』の二階堂です。漫画の描写で一番凄い球を投げているのは完全に緑山高校の二階堂です。昔に読んだ記憶では投げた後の球がでっかくなってコマのほとんどを埋めているようなイメージがあります。どうやら200キロぐらいの球を放っていたそうで、これぞ漫画という描写とギャグが最高な野球漫画でした。

 そして第2位は、『巨人の星』より星飛雄馬!

 怒ればちゃぶ台をひっくり返す昭和の象徴のような厳しい父親、木の影から見守る姉、大リーグボール養成ギブス、ライバル、魔球……思えば漫画を面白くさせる要素がいっぱいの作品です。

 やはり主人公の星飛雄馬による魔球「大リーグボール」が2位にランクインした大きな要因です。親友、父親と、ことごとくが敵として飛雄馬の前に立ちはだかるので、もう少し飛雄馬に優しいストーリーにしてくれ! と、幼心に思っていました。ちなみに続編である『新巨人の星』では、左の代打専門として巨人に復帰するストーリも面白く、序盤の「殺人スライディング」は超見ものです!

 さあ、ここまで大変長くなってしまいましたが、いよいよ1位の発表です。

 栄光の第1位は……『ドカベン』の不知火守です!

 やはり1位は野球漫画の第一人者である水島新司先生の名作『ドカベン』から、主人公山田太郎のライバルである神奈川県・白新高校のエース不知火守を選ばせていただきました!!

 同じくドカベンの登場人物である土門にしようか迷った結果、不知火にしました。

 MAX162km/hの速球と高速フォーク、そして「超遅球」と呼ばれる超スローボールが武器。そして右目が見えるようにつばの割れた帽子がトレードマーク。一年の秋から選手権監督も務める働きっぷりに、投げるだけではなく打つ方も、プロになってから幾度となくホームランを打つほど一流であります。

 3年の夏には225イニング連続無失点、完全試合2度という神がかり的な活躍をしています。「打倒山田」を掲げていましたが、プロ編になってからバッテリーを組むという胸熱な展開も待っています。個人的な想いも込みで、この不知火を一位とさせて頂きます!

 このようなランキングになりましたが、みなさんの漫画最強投手も教えてください。

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