■いろいろな意味で涼しくなりそう……『ダンジョン飯』除霊ソルベ
続いては夏にぴったりなスイーツをご紹介。『ダンジョン飯』に登場する「厄よけ祈願！除霊ソルベ」である。本作は年１０回刊漫画誌『ハルタ』で２０１４年から連載されているファンタジー×グルメ漫画。主人公のライオス率いるパーティーが魔物を狩って食材としていただき、弱肉強食の世界であるダンジョンを生き抜いていくという物語だ。世界観が細部まで作り込まれており、本格ファンタジーとしての魅力にもあふれている。放送日程は未定だが、すでにアニメ化も決定済みだ。
除霊ソルベは、ライオスたちが霊の大群に襲われたときに生まれたスイーツ。彼らは逃げ惑ううち小部屋にたどりつくのだが、そこで料理好きのドワーフ・センシが、突然聖水を作り始める。手持ちの食材から厄除けになりそうなもの――例えばハーブやスライムの内蔵を片っ端から突っ込むという作り方で、塩の代わりに砂糖を入れたときには「めちゃくちゃ適当だな」と突っ込まれていた。
さらにセンシは聖水を直接霊にかけるのではなく、瓶に入れて紐でくくり、それを振り回すという奇抜な方法をとる。しかしそんな適当さでも効果はバツグンで、瓶に触れた霊はたちまち霧散していった。そしてすべての霊を追い払った後見てみると、冷気にあたった状態で振り回された聖水は、なんとソルベと化していたのである。
はじめはおそるおそるという感じだったメンバーだが、一口食べた途端、さわやかな味でおいしいと気に入ったようすだった。スライムを入れたおかげで、ソルベ特有のシャクシャク感だけでなくプルプル感もあるとのこと。いろんな意味で涼しくなりそうな、夏にぴったりのスイーツだ。
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