■自分の強さと美に酔って挑むも、まさかの顔面崩壊!?
続いて紹介するのは、冨樫義博氏による『幽遊白書』に登場した、美しい魔闘家鈴木。
暗黒武術会編では「裏御伽チーム」の一員であり、謎の老人「怨爺(おんじい)」にふんして参加していた。
暗黒武術会・2回戦で裏御伽チームは、わずか2分で相手チームに完勝。準決勝の舞台で幽助たちの「浦飯チーム」と激突することになる。
サイコロの目で対戦カードが決まるルールで大将として登場した怨爺。対戦相手の桑原を黒い球体に閉じこめ、そのままどこかに飛ばして場外勝ちをおさめる。裏御伽チームのメンバーが持っていた闇アイテムの数々は、怨爺こと美しい魔闘家鈴木が作ったものであることも判明した。
次の対戦相手・幻海に変装を見破られた怨爺は、本来の美しい魔闘家鈴木の姿を披露。ピエロのような独特の格好をあらわにした鈴木は、「千の姿と技を持つ美しい魔闘家鈴木」と自己紹介する。
さらに鈴木は、優勝した暁には老いた者は皆殺しにして、それに反対した者も皆殺し、従う者だけを生かすという、あまりにも傲慢な宣言を行う。これに反発してブーイングした観客席にも容赦なく攻撃をぶちこむなど、非道な面を見せた。
戦闘開始直後「レインボーサイクロン」という技を幻海に炸裂させたが、彼女は無傷。さらに幻海から「お前ごときに霊気など必要ない」「拳だけで十分だ」と挑発され、プライドを傷つけられた鈴木は激怒。自分も妖気を使わず、筋肉を巨大化させてパワーで幻海に挑んだ。
すると幻海は、単純な力のぶつかり合いでも鈴木を圧倒。最後は鈴木の全身に猛ラッシュを叩きこむと、鈴木は「あ…あひる」という謎の断末魔を残して崩れ落ちた。
チームを影で動かす裏ボスのような存在だった美しい魔闘家鈴木だが、ボコボコになった顔面を晒して完敗するという衝撃的な負けっぷりだった。