■犬と恋人を愛していただけの男、スクワラ衝撃の最期

 スクワラは、マフィア集団「ノストラード・ファミリー」のボディーガード。犬の面倒を見る代わりに、番犬やスパイ行為をしてもらうという念能力を持ち、その愛犬家な姿に好印象を抱いた読者も多いことだろう。

 だが、スクワラは敵対する幻影旅団のメンバーに追跡され、取り囲まれてしまう。旅団のパクノダに記憶を読み取られ、恋人の存在を知られてしまったスクワラは激昂。「てめえら、もしもエリザに指一本ふれてみやがれ」と叫んだとき、ノブナガの刀によって一瞬にして首を切断された。

 スクワラも自分が死んだことを認識できていないほどの圧巻の瞬殺シーンはインパクトがあったが、愛犬家で恋人のために転職を考えていた庶民派のスクワラがあっさり殺されたことに衝撃を受けた読者も多いのではないだろうか。


『ハンター×ハンター』の瞬殺シーンはキャラクターの強さを印象づける一方、重要そうな人物だとしてもあっけなく死んでしまう同作の先の読めない展開を象徴している気もする。このほかにもあっけない最期を迎えたキャラはたくさんおり、読者の数だけ忘れられない瞬殺シーンがあるのではないだろうか。

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