2018年11月から休載が続いている冨樫義博氏の人気マンガ『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』。このところ冨樫氏が自身のSNSで作業風景を公開するなど連載再開の機運も高まっているが、冨樫氏は持病の症状が改善しないことを明かし、治療・回復に時間を割くことを発表。冨樫氏の深刻な症状を知り、エールを贈るコメントも多数寄せられている。
そんな冨樫氏の『ハンター×ハンター』といえば、独特の念能力を駆使した白熱のバトルが魅力の1つ。その一方、キャラクターの圧倒的な強さを象徴するような“瞬殺シーン”が印象に残っている人もいるのではないだろうか。そこで本記事では、筆者の心に残っている印象的な“瞬殺シーン”をピックアップし、紹介していこう。
※以下には、コミック『ハンター×ハンター』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、漫画およびアニメをまだご覧になっていない方はご注意ください。
■キルアの強さを知らしめた「解体屋ジョネス」との戦い
物語の序盤、ゴンたちが臨んだハンター試験の中でトリックタワーに挑む。そのトリックタワー内で、極悪な犯罪を犯した囚人たちが試験官として現れ、ハンター試験の受験者と1対1で試合をするという試練があった。
そこに登場したのが「解体屋」の異名を持つ大量殺人犯ジョネス。少なくとも146人が彼の犠牲になり、ザバン市犯罪史上最悪の大量殺人犯と紹介されていた。ジョネスの被害者の死体は最低でも50以上のパーツに分解されており、その犯行のすべてを素手で行ったという。
そのジョネスと戦うことになったのがキルアだ。ジョネスの初登場シーンではゴンがゾクッとしている描写もあり、それなりの強者だったのかもしれない。
不気味な発言を繰り返すジョネスと対峙したキルアは「じゃあ死んだ方が負けでいいね」と切り出す。ジョネスが同意した瞬間、キルアは彼の心臓を素手で抜き取り、平然と握りつぶした。
レオリオやゴンも警戒していたジョネスを、一瞬のうちに殺害したキルア。ジョネスの常人ならざる指の力や、猟奇的な犯罪歴がさんざん語られた上での“瞬殺劇”だっただけに、よりキルアの強さが浮き彫りになった印象的なシーンだった。