■新入部員に一喜一憂
毎年4月に入学してくる新入部員は、今後のチームの行く末を占う意味で大きな存在だ。選手能力が数値化されているゲームだけに、新入部員の段階である程度の当たり外れが分かってしまうので、一年の内でもっとも一喜一憂させられる重要なポイントである。それに「転生OB」や「転生プロ」と呼ばれる、実在する(元)プロ野球選手が新入部員として加わったら、それだけで大きなアドバンテージになることが多いので、より期待は高まる。
また、各選手には“性格”が設定されていて、成長速度が著しく速い「天才肌」の選手が加入することも。たまに初期能力が極端に低い「天才肌」が入部することもあって、そういう部員を一流選手に育て上げるには、最初のうちは我慢しながら試合で起用し、経験を積ませることが大切になる。
『スラムダンク』でいうところの安西先生と桜木花道の関係のように、初心者ながらバンバン試合に起用して可愛がるもよし、監督に見向きもされなかった悲しき天才として、3年間ベンチ外に置くのもドラマがあっていい。
■一期一会感が増した女子マネージャー
そして監督の秘書的な立ち位置になる女子マネージャー。これまでの「栄冠ナイン」では、数パターンのルックスのマネージャーしかいなかったが、今作『パワプロ2022』では、マネージャーの見た目はランダム生成されるようになった。
マネージャーも選手と同じように代替わりしていくので、「この子はなぜ野球部のマネージャーになったのか」「どんな人生をおくってきたのか」など妄想するのも楽しい。色黒で体格のいい女子マネなら「中学時代にソフトボールやってたんだろうな」とか、メガネをかけたまじめ系の女子マネなら「中3のときに夏期講習の合間に甲子園を見て感動してマネージャーを志したんだろうな」とか、つい余計な背景を考えてしまう。
それと6月に実施されたアップデートに「マネージャーの顔生成処理を調整」という項目があった影響なのか、たまにギャルっぽいマネージャーも入部してくるようになった。
■甲子園の時期が来ると遊びたくなる!
基本的に「栄冠ナイン」は何年もループしながら、監督として同じことを繰り返すゲームモードなので、いつしか栄冠ナインを離れ、ペナントやサクセスなどの別のゲームモードに没頭する人もいるはず。だけど現実世界で甲子園の時期が近づくと、私のように「栄冠ナイン」をやりたくなるパターンはけっこう多いのではないだろうか。
現実では2022年・夏の甲子園の全49代表が出揃い、8月3日に組み合わせ抽選会が行われる。そして大会は6日から始まるので、それに先駆けてパワプロの「栄冠ナイン」で高校球児たちと触れ合ってみるのはいかがだろうか。