コナミが発売してきた『パワフルプロ野球』シリーズ。今年4月に最新作『パワフルプロ野球2022』が発売された人気野球ゲームだ。スーパーファミコンの時代から続いてきた老舗の野球ゲームシリーズだけに、一度くらいは触れたことのある人もいるのではないだろうか。
『パワプロ』の愛称で知られる同作だが、実はプロ野球だけを題材にしているワケではないことをご存知だろうか。『パワプロ14』からプレイヤーが高校野球部の監督となり、甲子園を目指すという素晴らしいゲームモード「栄冠ナイン」が追加されている。
現実の世界で甲子園のシーズンになると、試合中継や『熱闘甲子園』だけでは物足りなくて、もっと“甲子園気分”を味わいたいと感じる筆者のような高校野球好きもいるはず。そんなときは『パワプロ』を引っ張り出して、この「栄冠ナイン」をプレイしてしまう。
■高校野球部の監督として目指すは甲子園制覇!
「栄冠ナイン」ではプレイヤーが高校の野球部監督となり、1学年6~10人の野球部員たちを鍛え上げていく。
ふだんの練習では、監督たるプレイヤーは各選手ごとに育成強化する方針を指示し、部員たちの成長具合をチェックしながら、誰をスタメンにするかを選んで試合に臨む。たとえ夏の大会で負けても代替わりして1、2年生で秋の大会に出場。春になれば新入部員がやってくるため、何年でも好きなだけ高校野球の世界を楽しむことができるのだ。
そして『パワプロ』ではおなじみのサクセスやマイライフなどのモードでは、プレイヤー自身が選手を操作して打ったり投げたりできるが、「栄冠ナイン」はあくまで監督なので、選手を見守ることしかできない。試合中は打席やマウンドに立つ選手に対し、要所要所で大まかな指示を出せるだけなのが歯がゆくもあり、栄冠ナインの醍醐味でもある。
つまり「栄冠ナイン」とは高校野球監督としての喜びや怒りを体感できるモードだ。強豪校相手に勝利したときや、才能あふれる選手のスカウトに成功したときなどは、ひとりぼっちで大声をあげて歓喜。逆に思いどおりにいかないときや、耐えがたい不運が訪れると、思わずコントローラーを投げつけたくなることも……。
そんな高校野球ならではの喜怒哀楽を実感できる「栄冠ナイン」において、個人的に感情的になりがちな4つの要素をご紹介しよう。