“ワンピースの日”に振り返りたい名場面 ウソップだけじゃない! ナミ、ロビン、サンジ…麦わらの一味がついた「カッコ良すぎるウソ」3選の画像
“ワンピースの日”に振り返りたい名場面 ウソップだけじゃない! ナミ、ロビン、サンジ…麦わらの一味がついた「カッコ良すぎるウソ」3選の画像

 1997年7月22日から連載が始まった尾田栄一郎氏による人気マンガ『ONEPIECE(ワンピース)』は、本日で連載開始から25年を迎えた。そして休載中の作品は、いよいよ25日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)から連載再開となり、最終章に突入。ずっと追いかけてきたワンピースファンだけでなく、カムバック勢や新たに作品を読み出した人からも注目を集めている。

 休載期間中にあらためて作品を読み返すと、ウソップ以外の麦わらの一味も案外ウソをつくシーンがあることに気づく。しかも印象的な場面が目立つので、今回はとくに記憶に残った“カッコいいウソ”のシーンに注目して紹介していこう。

 

※以下には、コミック『ワンピース』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、漫画およびアニメをまだご覧になっていない方、意図せぬネタバレが気になる方はご注意ください。

 

■覚悟を決めた幼い少女がついたウソ

 イーストブルー編では、ナミの過去のエピソードが描かれている。ナミが10歳の頃、平穏に暮らしていたココヤシ村に魚人海賊団のアーロン一味が上陸。周辺地域を支配し、高額の奉貢を設定して、金が払えない村人は殺すという非情なルールを定めた。ナミやノジコの養母であるベルメールは家族全員分の奉貢を払えず、見せしめとしてアーロンによって殺害されてしまう。

 そして海図を書く技術をアーロンに認められたナミは、「貴重な人材」として連れ去られる。村の子どもまでアーロンに奪われたココヤシ村の大人たちは、勝てないと分かりながらもアーロンに立ち向かう道を選ぼうとしていた。

 そんなとき、ナミが一人で村に帰ってくる。心配する村人たちにナミは、アーロンの仲間に加わって測量士になることを告げる。アーロンに脅されたのだろうと村人は追求するが、ナミは左肩にアーロンの入れ墨があるのを見せ、さらに「見てよ…こんなにお金もらっちゃった」「好きなものも何だって買ってくれるって…!!!」と言いながら札束を見せつけた。

 当然ナミはお金のためにアーロンの仲間になったわけではなく、これ以上村人を傷つけないためについたウソである。当時10歳のナミは、一億ベリーを貯めてアーロンからココヤシ村を買い取るという約束を交わした。ナミはそのことを義姉のノジコに明かし、「もう泣かないって決めた」「一人で戦うって決めたの」と告げている。

 故郷を想い、あえて軽蔑されるようなウソをついたナミの気持ちを考えると、胸が痛くなる。また、のちほど明らかになるが、そんなナミのついたウソに村人たちも気づきながらも見守っていたという関係性にも感動させられた。

 その後成長したナミがルフィに本心を漏らすシーンなども含めて、何度も読み返したくなるエピソードだ。

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