■あらゆる面で完璧!リゾット・ネエロ

 最後は第5部に登場したリゾット・ネエロ。リゾットはギャング組織「パッショーネ」暗殺部隊のリーダーだ。

 暗殺部隊の人間たちは、平気で人を何人も殺せるヤバいヤツら。そんな人材をひとまとめにできるリゾットが、能力だけではなくリーダーとしての素質を持っているのは間違いない。

 それが分かるのがドッピオとの戦いである。リゾットはボスであるディアボロの痕跡を追って探していた。そんなときにドッピオと出会うが、実はボスであるディアボロの二重人格のひとりがドッピオなのだ。リゾットも最初はボスだということに気づくこともなく、警戒心を持って会話をする程度。

 ドッピオは素性を探られたくないから、適当にはぐらかしてその場を去ろうとしていた。しかし、リゾットはドッピオのおかしな動作を見逃さない。遠くにいるナランチャの「エアロ・スミス」の音に、ドッピオが反応していたことを見抜き、スタンド使いだと確信したのだ。

 その後すぐに対戦し「キング・クリムゾン」の力に一歩及ばず敗戦となってしまうが、ディアボロを追い詰めたことは間違いない。人並外れた観察眼と洞察力と警戒心を持った人物なのだ。

 初対面の相手を前にいろんなことを分析して、どんな人物かというのを導き出す力は社会においても必用な力だろう。もしリゾットが部下なら、出会った相手を一瞬でどんな人間なのか見抜いてくれるはず。

 洞察力もいろんな面で活用され、効率の良い仕事をしてくれそうである。リーダーという経験からも人をまとめる力があり、冷静な判断もできるから逆境に強い。ここまで頼れる人間はいないだろう。

 ただ一つ気をつけなければならないのは、リゾットの能力に見合った賃金をしっかりと払わなければならないこと。作中でもボスを裏切った原因は、支払われる賃金への不満からだった。

 以上が筆者が思う「部下にしたいジョジョキャラ」たちだが、職種によっては求める人材も変わってくることだろう。ワムウの箇所でも触れたが、いずれも有能すぎて自分の手にあまりそうなのは言うまでもない。

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