■令和のドラえもん?ナッパの膝を持つメイドロボは五条悟推し!『僕とロボコ』

 最後に紹介するのは、2020年より連載されアニメ化も決定した『僕とロボコ』。メイド型ロボット・ロボコを中心に巻き起こるハチャメチャな物語で、作者である宮崎周平氏は以前『約束のネバーランド』のスピンオフ『お約束のネバーランド』を執筆していた。

『ロボコ』はパロディ要素満載な作品であると同時に、登場人物や設定などが令和の『ドラえもん』と言われている。そのためか、コミックス1巻は『ドラえもん』1巻のパロディとなっており、2巻は『ONE PICE』、3巻は『約束のネバーランド』、4巻は『呪術廻戦』と表紙のパロディ精度をどんどんと上げていく。次に刊行されるコミックスがなんのネタなのか、注目せざるを得ないだろう。

 画面狭しと暴れまわるロボコと、ちょっと影の薄い主人公・ボンドや仲間たちのこれからの活躍に期待したい。

 今回紹介した3作品の魅力はもちろんパロディ要素だけではない。『奇面組』には河川唯や天野邪子などかわいい人気キャラも多く、『もて王』では矢射子の純粋な片思いにキュンとさせられた。『ロボコ』にいたっては誰も傷つけない、悪人が登場しない新世代のギャグ漫画でもある。それぞれの世代で私たちを楽しませてくれたギャグ漫画作品たち。次の世代にはどんな流行りがパロディにされるのか楽しみだ。

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