『ゴールデンカムイ』メインキャラだけじゃない!郵便配達人に「デカブツ」も…登場は数コマだけど魅力的だった“ガチの脇役”3選の画像
『ゴールデンカムイ』メインキャラだけじゃない!郵便配達人に「デカブツ」も…登場は数コマだけど魅力的だった“ガチの脇役”3選の画像

 7月19日に野田サトル氏の漫画『ゴールデンカムイ』の最終巻となるコミックス第31巻がいよいよ発売となる。同作は、北海道を舞台にした金塊争奪戦が描かれるサバイバルバトル漫画で、冒険ありグルメありサスペンスありロマンありと、とにかく見ごたえたっぷりな作品。現在同作の公式サイトではコミックス最終巻発売を記念し、投票企画「金塊争奪戦名場面選手権」が開催されており、ツイッターでトレンド入りするなど話題を集めている。

 今回の企画は野田氏がセレクトした「細かすぎるけど粒ぞろい」な場面の中からベストシーンを投票するというものだが、メインキャラやゲストキャラはもちろんだが、一瞬しか出てこない名もない脇役にすら、印象的なシーンがあった『ゴールデンカムイ』。今回はいよいよ発売されるコミックス最終巻に思いを馳せながら、特に印象深かった“ガチの脇役”を振り返りたい。

■小物感が半端ないけど不思議と魅力的な「デカブツ」用心棒

 まずはコミックス第1巻第3話で初登場した、娼館の用心棒。顔も背もデカく、眉毛のないコワモテの彼。登場するやいなや、刺青の囚人について聞き込み中のアシㇼパを捕まえ、彼女を売り飛ばしてやると冗談半分で言うような嫌な人物だったが、いわゆるザコキャラで、すぐに杉元たちに反撃されて情報を漏らすような男だった。

 そんな彼だが、第15話で杉元に「最近変わったことはないか」と聞かれたときには、意外な一面を見せている。彼は知り合いの店で娼婦がケガを負わされた事件について触れると、「俺は娼館で生まれ育ったんだ 娼婦に乱暴する奴は絶対に許せねえ」と吐き捨てたのだ。しかも自分を痛い目に合わせた杉元に対しても、犯人を探してくれれば礼をするとまで言ってみせる。

 彼にも彼なりの信念があるらしく、初登場シーンからして小物感が拭えないながらも、なかなか味わいがある人物。その後、娼婦に怪我を負わせた張本人・牛山を発見した際には、意気込んで立ち向かうものの一瞬で殴り飛ばされてしまう。最後まで「デカブツ」としか呼ばれていなかったが、わずか数コマながら複数巻に渡って登場した印象に残る脇役だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4