『ゴールデンカムイ』耳を、顔を、シマエナガを…“衝撃的すぎたトラウマシーン”3選の画像
『ゴールデンカムイ』耳を、顔を、シマエナガを…“衝撃的すぎたトラウマシーン”3選の画像

 2014年に『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まり、2022年4月に最終回を迎えた野田サトル氏の漫画『ゴールデンカムイ』。公式で「和風闇鍋ウエスタン」とのキャッチフレーズをつけられている通り、冒険やグルメ、狩猟、アクション、人間ドラマなど、さまざまな要素が詰め込まれた見ごたえたっぷりの作品。7月19日にはコミックス最終巻となる31巻が発売予定で、多くの読者に愛された物語に幕が下ろされる。

 過酷な冒険の中で人が死ぬのは日常茶飯事、しかもどこを見てもヤバい人間ばかりなので、容赦のない残虐行為がたびたび繰り広げられた同作。今回はそんな『ゴールデンカムイ』の中から、筆者が特に衝撃を受けたシーンをいくつか振り返りたい。

※以下には、漫画『ゴールデンカムイ』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、作品をまだご覧になっていない方、意図せぬネタバレが気になる方はご注意ください。

■裏切り者には容赦なし、鶴見中尉の恐ろしさがわかる残酷描写

 まずは、第七師団の造反派を率いる鶴見中尉の残酷さがよく分かるシーン。鶴見はクーデターを企て軍資金のために金塊を狙っており、杉元一派ともたびたび衝突した。軍人として優秀かつカリスマ性にあふれているため、彼に心酔する部下も少なくないが、目的のために手段を選ばず残虐行為も平気でするという一面も持っていた鶴見。コミックス第5巻収録の第46話「刑罰」では、タイトルの通り裏切り者に罰を与える彼の姿が描かれている。

 自身を裏切り脱走した部下・尾形百之助と二階堂浩平を追っていた鶴見は、二階堂を捕えることに成功する。二階堂は直前にクマに襲われており、頭の皮膚と左耳を削がれるという大けがを負っていた。

 鶴見はそんな彼を心配するどころか、「美男子の条件は左右対称だといわれておる」と言って、刃物で右耳を削ぐという拷問を加えたのだ。さらに新選組の「逃亡したら切腹」とアイヌの「耳と鼻を削ぎ落として追放」を組み合わせた「耳と鼻を削いだ後に切腹」という独自の刑罰を提案してみせる。

 結局、自分以外の裏切り者を売ったことで二階堂は右耳を削がれるだけで済んだが、もしそうでなかったらどんな苦痛を味わうことになったのか……。想像するだけで寒気がする。

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