前作『ドラゴンボール超 ブロリー』から4年ぶりに公開された最新映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』(6月11日公開)は、公開から累計12日で観客動員数100万人を突破し、盛り上がりを見せている。
その原作は80年代から90年代にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で鳥山明氏が連載していた人気漫画『ドラゴンボール』。ワクワクするストーリー展開、ハラハラする緊迫したバトルシーンは、令和の時代も多くの人の心を捉えて離さない。
作中では敵キャラだけでなく、主人公の孫悟空をはじめとするメイン級のキャラクターたちも容赦なく死ぬ場面がある(ドラゴンボールがあるとはいえ…)。そんな「死」が描かれたシーンの中には、キャラクターに第六感が働き、不吉な予感を感じ取る描写もあった。今回はその中から印象的な3つのシーンをご紹介したい。
※以下には、コミック『ドラゴンボール』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、漫画およびアニメをまだご覧になっていない方、意図せぬネタバレが気になる方はご注意ください。
■師匠と弟子のつながりは深い…「亀仙人が死ぬシーン」
かつて世界を恐怖のどん底に陥れたピッコロ大魔王。亀仙人の師匠である武泰斗は、秘技「魔封波」を用いて自分の命と引き換えにピッコロを電子ジャーに封印。しかし、その封印が解かれ、現世に大魔王が復活するという展開がある。
ピッコロ大魔王は、過去の武道家が編み出した魔封波によって封印されたトラウマから、天下一武道会に出場していた武道家たちを殺害することを指示した。
さらに大魔王がドラゴンボールを集めていることも知った亀仙人は、その野望を止めるべく単独でピッコロに立ち向かう。師・武泰斗も用いた魔封波をしかけた亀仙人だったが、残念ながら封印に失敗。魔封波を使ったことで亀仙人は力尽きて死亡した。
その死の瞬間、孫悟空はヤジロベーが操縦する飛行機に乗ってカリン塔に向かっていたが、唐突に悟空は「は!!」と驚いた表情を見せる。不思議な感覚を察知したようで「な…なにかが……」「……わからねえ……」と戸惑っていたが、悟空の神妙な表情からは言いしれぬ不吉な予感を感じ取っていたように見えた。
血のつながりはないとはいえ、亀仙人のことを「じっちゃん」と慕っていた悟空。師匠と弟子の深い絆を感じたシーンでもある。