■キャラの2頭身にボリューム不足の「不安要素」は問題なし

 さて、とはいえ今回の『ドラクエ10 オフライン版』にも発売前からさまざまな声が上がっています。

 まずキャラが「2頭身」であることが悪い意味で話題となりました。私はゲームのグラフィックにあまり興味がないというか、グラフィックがオンライン版と違うからダメだ、とは思わないタイプです。多くのドラクエファンの人が「鳥山明先生のデザインであればもうなんでもいい」と思っているのではないでしょうか。正直、2Dだろうと3Dだろうと原作と頭身が違くとも、面白いことには変わりありません。

 また、オンライン版ではバージョン1にあたる部分までしか遊べない、ということで「かなりボリュームが少ない!」「これは高い!」という指摘も見られました。

 これは『ファイナルファンタジーVII リメイク』の発売前にも同じような意見があったかと思います。「ミッドガル脱出まででフルプライス!? たけえよ!!」なんて声もありましたが、『FF7リメイク』はこれまでのリメイクの常識を覆す展開としっかりとした遊びごたえが追加されたゲームで、発売後はそんな雑音を払いのけました。

 この流れ、似てますよね。オフライン版にてどんな展開が待っているかは分かりませんが、少なくとも遊びごたえがないなんてことはありえないでしょう。まだ遊んでいませんが、これだけは断言できます。

 また、超大型拡張DLC『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オフライン』が2023年春に追加されるということが発表されています。このDLCによる追加がある以上、今後コンテンツがさらに大きくなっていく可能性も大きいです。

 そして、ストーリー展開に「一部を除き」という文言がついています。一本道ではなく、いくつかオンライン版のストーリーに肉づけされていると考えてよいでしょう。なので、ボリュームが心配な人はご安心ください。遊びごたえは私が保証します。なんの根拠もありませんが、我々が愛したドラクエ制作チームの汗と涙を信じましょう。

■オンライン版を遊んだ人も、遊んでない人も!

 ドラクエの新作は最近はアプリばかりで、35周年記念の新作発表時にリリースされた作品も1年ほど音沙汰がない状態でしたが、ようやく『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』の発売日が決まりました。これがまた延期してしまう可能性があるのがドラクエという作品の常なのですが、今度こそここで確定されると信じましょう。

『ドラクエ12』の進捗も気になりますが、全国、いや全世界のドラクエファンのみなさまはドラクエ10オフライン版を遊んで完全新作の登場を待ちましょう。ドラクエ10を遊んだことがない人はもちろん、ドラクエ10オンラインを遊びつくした猛者たちもきっと楽しめますよ。

 ちなみに私は、こんなことを言っていますが、カミュとマヤが主人公となる『ドラゴンクエスト トレジャーズ』の新情報のほうが気になっています。モンスターズとは違う新しいドラクエ……! 早く情報をくれ!!!

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