コンビニやスーパーマーケットの食玩コーナーをチラリと覗くと、そのあまりの出来の良さに驚くことがある。それと同時に「自分も〇〇を必死になって集めたな」と子どもの頃を思い出してほっこりすることも少なくない。
今回は、現在アラサーの人が少年少女時代に全員買っていたといっても過言ではない(?)、当時はやりにはやった「おまけつきお菓子」を紹介したい。
■缶ジュースについていたメタルコイン
まずは、現在も人気の衰えることがない『ポケモン』に関する商品。任天堂よりゲームボーイ用ソフトとして1996年に初代『ポケットモンスター赤・緑』が発売されており、現在のアラサーたちは当時、主人公のサトシと同年代である10歳前後だった。まさに『ポケモン』のメインターゲットだったと言っていいだろう。
『ポケモン』のゲームが販売されてから、「手のひらピカチュウ」や「ポケットピカチュウ 」などさまざまなおもちゃが少しずつ発売され、その中には食玩も多くあったが、筆者が特に思い出深いのは1998年ごろに明治乳業から発売された「オレンジ30」というオレンジジュースだ。のちに「グレープ30」「アップル30」と別の味も発売され、少なめな内容量の割に少々高めの商品だったが、なんといっても蓋部分におまけのメダル(メタルコイン)がついていたのが最大の魅力だった。
このメダルはしっかり重量感のある素材で、表にポケモンのイラスト、裏に技名とHPが書いており、対戦ゲームとして使用することも可能。さらには、中には当たりつきもあるということで必死になって買い集めたものだ。なお、当たりが出たら、メタルコインを収納できる立派なファイルやフォルダがもらえた。