■『チェンソーマン』第1話から張られた伏線も

 最後はMAPPAによるテレビアニメ化が決定している藤本タツキ氏による『チェンソーマン』。『ジャンプ』での連載が開始した2019年1号の表紙ではチェンソーを持つ主人公のデンジと、その刃にヒロインのマキマが映る様子がスタイリッシュに描かれた。この表紙ではチェンソーの悪魔であり頭部をチェンソーに変えるデンジが本物のチェンソーを持っており、本編ではこれまで一度も本物のチェンソーで戦う描写はなかったことから、長年にわたって単にオシャレな演出かと思われていた。

 しかし、まさかの最終決戦で、全く同じシチュエーションが登場しファンは心底驚くこととなる。デンジが本物のチェンソーでマキマの胸元を斬りつけるコマで、チェンソーにこのジャンプ表紙と同じく彼女の姿が映り込んでいたのだ。最終決戦の相手、そしてその倒し方の伏線が連載初回の時点からあったと考えると、改めて藤本氏の手腕に驚かされる。

 このほかにも人気漫画のコミックスには、気づいた瞬間に鳥肌が立つような伏線が多く隠されている。そのエンタメ精神に圧倒させられるばかりだ。

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