■「出荷」される子どもが誰なのか示されていた『約ネバ』

 似たような伏線回収は、原作・白井カイウ氏、作画・出水ぽすか氏の『約束のネバーランド』にもあった。

『約束のネバーランド』は孤児院で育った子どもたちが、自分たちが鬼の食料として育てられていたことに気づき、施設からの脱走を試み新たな世界を目指す物語だが、コミックスの表紙で「出荷」される子どもが誰なのかが暗示されていた。

 これは、表紙に描かれたタイトルの「バ」の部分から3本の線が伸びており、その線がかかっているキャラはその巻で出荷されることを意味しているというもの。普段は右上に向かって線が伸びているが、1、4、7巻では左下に向かって線が伸びており、1巻ではコニーに、4巻では主要人物であるノーマンに線がかかっている。

 そう考えると、この3本線はどこか食器のフォークを表しているようにも見えてくる。ちなみに、実際はこの三本線は上から順に「ノーマン・エマ・レイ」を表しているということを白井氏が公式回答しており、ノーマンが出荷された30話・31話が『ジャンプ』に掲載された際には「バ」から伸びる線も2本になっていた。

 ちなみに1巻と最終巻である20巻の表紙を並べると、この三本線がぴったり繋がるようになっている。なんとも粋な演出だ。

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