●ルフィのために…カッコ良すぎるボンちゃんの覚悟

 世界最大の海底監獄が登場する「インペルダウン編」。世界政府による処刑執行が決まった「ポートガス・D・エース」を救うため、ルフィが監獄に潜入するというストーリーだ。

 この海底監獄インペルダウンには、かつて麦わらの一味が倒した海賊たちも収監されており、懐かしのキャラたちと共闘するシーンが見られた。中でも、アラバスタ編で印象的だった元バロックワークスの「Mr.2ボン・クレー」こと「ボンちゃん」の活躍が目立つ。

 公開処刑のため海軍本部に護送されたエースはすでに監獄を出ており、ルフィたちも後を追うことに。さまざまな助力を得ながら、なんとかインペルダウンを軍艦で出たルフィたちの前に、巨大な「正義の門」が行く手を阻む。この門を開くには、インペルダウン内部から操作するしかなかったが、なぜか正義の門がゆっくりと開き始めた。

 実はこの門が開いたのは、一人だけインペルダウンに残ったボンちゃんの仕業。マネマネの実の能力でインペルダウンの署長・マゼランになりすまし、部下に開門の指示を出したのである。もちろん本物のマゼランにすぐバレるのは承知の上で、己の死を覚悟しての決断だった。

 置き去りになったボンちゃんのおかげで開いた正義の門を抜けようとする中、ルフィは“小電伝虫”と呼ばれる電話のような通信機で、艦上からボンちゃんと通話をする。

 助けてもらってばかりのボンちゃんに、ルフィは必死に語りかけるが、ボンちゃんは返答をしない。そして門が閉じようとしたとき、ルフィは「……おれ達……行くよ!!!」とボンちゃんの行為をムダにしないことを宣言。最後に「ありがとう!!!」と感謝の言葉を述べると、ボンちゃんは声を押し殺しながら涙を流した。

 すると最後にボンちゃんは「麦ちゃん(※ルフィのこと)」「必ずアニキ救って来いやァ~~~!!!」と絶叫し、通話は途切れる。

 その後一人取り残されたボンちゃんがマゼランと対峙する場面が描かれ、最後に「また会おう!!!」という心の声で締めくくられていた。その後、ボンちゃんがどうなったのか詳細は明らかになっていないが、あのボンちゃんの言葉が実現するシーンを見てみたい。

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