■「世界一の科学者が誰か 今に思い知らせてやる!!!」『ONEPIECE』よりシーザー・クラウン
7月25日発売の『週刊少年ジャンプ』から物語が最終章に突入し、ますます注目を集める尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』。この超人気作から紹介する非道な“マッドサイエンティスト”といえば、多くの読者は「ガスガスの実」の能力者であるシーザー・クラウンを思い浮かべるだろう。
海軍化学班の科学者として抜擢されるも、大量殺りく兵器を製造した罪で3億ベリーの賞金首となったのがシーザーだ。3メートル越えの高身長に加え頭頂の大きな角など、奇抜なキャラの多い本作の中でもかなり目立つ外見をしている。笑い方が独特で、テレビアニメでの声優・中尾隆聖による「シュロロロロロ」が耳に残っている人もいるだろう。
そんなシーザーのもっとも残虐とされる行為が、人体巨大化研究にまつわる一連の犯罪だ。シーザーは各地から子どもをさらい集めると、島の研究室に嘘の病名で閉じ込め実験台にしていた。実験によって巨大化させられた子どもたちだったが、全員が大人になる前に死んでしまう、当初チョッパーがそう見立てるほど子どもたちは絶望的な状態だった。
さらにシーザーは、実験途中で逃げられないよう、子どもたちに依存症の強い薬物入りキャンディ「NHC10」を与えていたのだ。なかでも幼い少女モチャは痛ましく、他の子どもたちにキャンディを食べさせないよう全てを飲み込み瀕死の状態に陥ってしまう。
同作の中でも屈指の凶悪さで残虐な科学実験を繰り返したシーザー。主人公に殴られて以降はギャグ要素が増したが、最終章で彼がどう物語に関わってくるか注目が集まるところだ。