どっちが強い?『ジョジョの奇妙な冒険』マネする、氷使い、空間を削り「類似スタンド能力」の最強キャラはの画像
どっちが強い?『ジョジョの奇妙な冒険』マネする、氷使い、空間を削り「類似スタンド能力」の最強キャラはの画像

 1986年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載スタートした荒木飛呂彦氏による大人気漫画シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』。同作は第3部「スターダストクルセイダーズ」からスタンドによる能力バトルを取り入れたことで、その人気をさらに不動のものにした。

 第3部から初登場した「スタンド」は、当初こそシンプルなものが主だったが、シリーズを重ねるごとにその扱われ方がどんどん複雑化していった。また、スタンドの総数が増えれば、そのぶん似た能力が登場するのも十分にあり得ることで、読んでいて「過去にも似た能力があったな」と感じることもたびたびある。

 今回はそんな類似性のあるスタンドの中で、最強なのはどのスタンドかについて考察したい。

■空間を削り取る「クリーム」と「ザ・ハンド」

 まずは、空間を削る能力。第3部のDIOの側近であったヴァニラ・アイスの「クリーム」と第4部の虹村億泰が使う「ザ・ハンド」が挙げられる。

「クリーム」は口の中が暗黒空間となっていて、作中ではその凶悪な能力でモハメド・アヴドゥルを葬った。またヴァニラ・アイスはイギーがDIOの偽物を作り出したことに憤慨し、直接スタンドを使用したわけではないが彼の命をも奪っている。

 一方「ザ・ハンド」はあらゆる物を空間ごと削り取るスタンドで、削り取られた対象物は東方仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」の修復能力でも戻すことはできない。しかし使用者である億泰がバカキャラのため、物語の中ではついぞ悪事に使用することはなかった。

 両者を比べると、「クリーム」は進行方向の物体を暗黒空間に飲み込む際には外の状況が把握できないこと、小回りがきかない能力であること、軌道がバレてしまうという弱点がある。

 一方で、「ザ・ハンド」は手を振りかぶる動作に若干の時間はかかるものの、その能力はかなり汎用性が高そうだ。使用者が億泰だったため、主に何かを削り取ることと瞬間移動にしか使っていなかったが、彼が悪人ならきっと、あらゆる物を削りまくり世の中を恐怖に陥れることも可能だっただろう。というわけで、純粋な能力としては「ザ・ハンド」に軍配が上がりそうだ。

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