■「どうして死んじゃいけないんですか!?」にどう答えるか

 第1話は「死にたい」願望の強い28歳の女性・金子留美の母親から相談を受けた羊介が、先輩の冴木真優と一緒に家庭訪問するところから始まる。

 するとショッキングなことに、首に縄を巻いた状態で留美が現れる。羊介らは彼女を落ち着かせた後に話を聞き、再度、家庭訪問や連絡をすることを約束して立ち去るのだが、留美は「あたしなんて…いない方がいいんだ…!!」と、またも自殺未遂を起こしてしまう。

 精神科への入院が決まった留美に面会したところ、「あたしは死にたかったのに…」「どうして死んじゃいけないんですか!?」と泣きながら訴えられ、絶句する羊介。すると、先輩の真優は「あなたに死んでほしくなかったからです」と、優しく穏やかに答えるのだった。

「どうして死んじゃいけないのか?」に対する答えに正解はない。だからこそ相談者やその家族にとことん向き合い、ベストな道を一緒に模索していくことが精神保健福祉士の大きな役割なのだろう。

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