■神谷浩史の声と諸星あたるの愛称の良さ
ラムという強烈な役に押され気味だが、そのラムが愛してやまない「ダーリン」こと諸星あたるを演じるのは、『物語シリーズ』の阿良々木暦役や、『おそ松さん』のチョロ松、『進撃の巨人』のリヴァイ、『かくしごと』の後藤可久士などを演じてきた神谷浩史。
あたるを演じるにあたって、神谷浩史の滑舌の良さは注目ポイントのひとつだろう。声優なのだから滑舌の良さは当たりまえかもしれないが、先ほど挙げた彼の代表作品と担当キャラを見てみよう。このキャラたちの共通点は何か。
そう。めちゃくちゃ喋る、もしくは一言に説得力があるキャラなのである。滑舌が甘いキャラの一言に説得力は生まれにくいし、畳みかけるようなセリフも意味が違って聞こえてしまう。切れ味のある神谷のセリフの畳みかけ方は、どの作品でも聞いていて気持ちがいいのだ。
今回神谷が演じるあたるは、多くの個性的なキャラクターと関わり、突っ込んだりなんだりと大忙しなキャラクターである。今からあの小気味いい神谷ボイスで怒鳴り散らす姿を想像するだけで楽しみだ。
想像するだけで画面を想像できそうな実力派声優がそろった同作。今年の10月、まったく新しい、だけど懐かしいアニメ『うる星』の放送が今から待ち遠しい。