『鬼滅の刃』悲鳴嶼行冥、時透無一郎、伊黒小芭内…“実はとんでもない天才”だと思う剣士3選 それぞれの「天賦の才」をいろんな角度から分析の画像
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 コロナ禍で沈む日本に社会現象を巻き起こし、今も多くのファンを魅了し続けている『鬼滅の刃』(集英社)。作者・吾峠呼世晴氏が構築した独特の世界観や、ドラマチックに展開されるストーリーなど、人気のポイントは多数挙げられるが、個性的な剣士たちの存在も大きな魅力の1つだろう。

 作中には継国縁壱を筆頭に、いろんな強力な剣士が登場。そこで今回は鬼殺隊のメンバーの中から個人的に「こいつは天才なんじゃないか?」と感じた、すごすぎる3名についていろんな尺度から掘り下げてみたいと思う。


※本記事ではテレビアニメ放送以降の内容についてのネタバレが含まれています。原作未読の方はご注意ください。

 

■慈悲深き盲目の岩柱・悲鳴嶼行冥

 悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)は、鬼殺隊の最高位である“柱”の一人で「岩柱」の称号を持つ剣士である。身の丈220センチを誇る厳つい巨体とは対照的に、数珠を手に念仏を唱える姿は慈悲深い僧侶である。

 彼の容姿でもっとも目を引くのは、ことあるごとに涙を流す白く描写された両目かもしれない。そう、悲鳴嶼は盲目なのである。この事実は作中で本人の口から明かされるが、赤ん坊の頃の高熱が原因で失明してしまったという。

 しかし、目が不自由でありながら常人以上の鋭い感覚を有しており、「本当は目が見えているのではないか」と周囲から疑われるほど行動に支障は感じられない。

 さらに悲鳴嶼の最大の強みと言えば、強靭な肉体から繰り出されるパワフルな攻撃と、抜群の戦闘センスであろう。指揮力や判断力にも優れた悲鳴嶼は、鬼殺隊の柱の中でも一目置かれている存在だ。

 たとえば、つねに自分が一番と豪語する嘴平伊之助ですら、柱稽古の際には悲鳴嶼のことを「鬼殺隊最強だ」とキッパリ断言。鬼の上位者である上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)は悲鳴嶼と対峙した折に、「これ程の剣士を拝むのは…それこそ三百年振りか…」と歓喜に震えたほどの逸材である。

 そんな悲鳴嶼の真のすごさは、鬼殺隊に入る前のエピソードが物語っている。過去に子どもたちが鬼に襲われた事件を語る中で、彼は「私は夜が明けるまで鬼の頭を殴り潰し続けた」と明かした。つまり盲目の一般人でありながら、鬼を屠っているのだ。それも素手で……。

 年齢は27歳と当代柱の中では最年長ながら、鬼殺隊最強と評されるほどのパワーを誇る悲鳴嶼行冥。彼は間違いなく本作における天才剣士の一人だと思う。

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