■インターハイ出場を決めた名勝負の最後を飾るダンク!
インターハイへの残り1つの椅子をかけた陵南と湘北の戦い。安西先生が不在の中、湘北のメンバーは一丸となって陵南に挑む。
湘北は、一時15点もリードしながら、魚住純や仙道彰のスーパープレイ、かさむファウルトラブル、脳貧血で三井寿が途中交代するといったさまざまな要因が重なり、わずか1点差というところまで追い詰められた。
残り時間1分を切り、次の得点が勝敗の行方を左右するという状況で、途中出場した木暮公延の3ポイントが炸裂し、リードを4点に広げる。しかし諦めない陵南は、残り38秒の時点で2点差に詰め寄り、勝敗はもはやどちらに転んでもおかしくない状況に。
残り10秒、赤木と魚住のマッチアップ。フェイントをかけて魚住を抜いた赤木のシュートを福田が阻み、陵南ベンチは最後に訪れたチャンスに沸く。
だがそのとき、どこからともなく現れた花道がルーズボールをそのままダンクで押しこみ、値千金の2点を加点。これがこの試合最後の得点となり、湘北は悲願のインターハイ出場を決めたのである。
そして見逃せないポイントが、ダンクを決めたばかりの花道が「戻れっ!!」「センドーが狙ってくるぞ!!」と仲間に注意を促し、猛ダッシュで自陣に戻ったところ。過去の陵南との練習試合で逆転のシュートを決めながら油断した花道は、残り2秒で仙道に逆転された苦い経験を持つ。この土壇場で、そのことを覚えていた花道に当の仙道も驚いたような表情を浮かべており、花道の確かな成長がうかがえるシーンでもあった。