ドラゴンボール・ピッコロ、るろうに剣心・比古清十郎に、キングダム・楊端和も！絶望的な空気を一変させた「頼もしすぎる助っ人到着シーン」3選

　漫画の長きにわたる物語において、主人公が絶体絶命の危機に陥るシチュエーションはつきもの。その絶望的な状況下を見事に切り抜けたり、予想もしなかった大逆転劇が起こることに、読者は最高のカタルシスが得られるのです。

　そんな絶望的なシーンからの逆転劇でもっとも好きなのは、頼もしい仲間が助っ人として駆けつけてくれるシチュエーションだったりします。そこで今回は一読者として個人的に感動した、カッコ良すぎる助っ人到着のシーンをご紹介したいと思います。

■宇宙の帝王に見せつけた圧巻のパフォーマンス

　まず最初に紹介したいのは、鳥山明氏の『ドラゴンボール』からフリーザ編におけるナメック星でのこと。そうくれば、ギニュー特戦隊のリクームに首の骨を折られて瀕死の悟飯の前に、満を持して到着した孫悟空のシーンを思い浮かべる人が多いかもしれません。

　たしかにあのシーンを最初に読んだときはゾクゾクさせられましたが、悟空は主人公なので“助っ人”として紹介するのもおかしな話。個人的には、その後に訪れるピッコロの来援シーンもかなり衝撃を受けたシーンでした。

　そのときギニュー特戦隊との戦いで大ダメージを負った悟空は不在。ベジータ、悟飯、クリリンの３人でフリーザに立ち向かうという危機的状況で、フリーザが変身したことでさらに絶望的な戦力差が生まれます。

　クリリンはフリーザのツノで腹部を貫かれ、一瞬で瀕死に。完全な不意打ちだったはずのベジータ渾身の攻撃はまったく通じず、悟飯はフリーザに踏みつけられて息も絶え絶えの状態でした（クリリン同様にデンデの回復能力に助けられますが）。

　そこに突如現れたのが、ナメック星のドラゴンボールで復活したピッコロです。いくら界王さまのところで修行していたとはいえ、フリーザは桁外れの化け物。ベジータだけでなく、クリリンまで実力を疑問視する中、ピッコロはフリーザに一対一の戦いを要求します。

　読者目線でも「大丈夫なのか？」と疑心暗鬼になるような状況。しかし、戦闘タイプのナメック星人・ネイルと同化を果たしたピッコロは、あのフリーザを相手に互角以上の戦いを展開。一瞬のすさまじい攻防の末に圧巻の実力を見せつけ、フリーザに「お…おのれ……!!」と言わせたことに衝撃が走りました。

　実際このあとフリーザがさらなる変身を行ったことで、すぐにピッコロも太刀打ちできなくなるのですが、悟飯たちの助っ人に現れたピッコロが見せた“一瞬の輝き”がどうしても忘れられません。