アニメや漫画に登場するキャラクターの名前を芸名にする芸能人は少なくない。ファッションモデルでタレントの池田美優が「みちょぱ」という愛称で活動しているのは、尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』のキャラクターのトニートニー・チョッパーからとっているというのは有名な話だ。
今回は、アニメ・漫画好きが高じて、キャラ名を芸名にした芸能人たちを紹介したい。
まずは女優の柴咲コウ。彼女の芸名の由来はかわかみじゅんこ氏の漫画 『GOLDEN DELICIOUS APPLE SHERBET』から。同作の主人公は柴崎紅(しばざきこう)という名前で、自由で性に奔放な東京の女子高生だ。柴咲は、漫画の彼女の生き方にどこか共感を覚えたと語っている。
2012年に柴咲の歌手デビュー10周年を記念して発売されたボックス・セットにはかわかみ氏描き下ろしの5ページのコミックスが収録されており、その中で芸名の由来が描かれている。
タレントの中川翔子も芸名で活躍している。本名はひらがなの「しようこ」だが、「翔」の字は楳図かずお氏の漫画『漂流教室』の主人公・高松翔から拝借したという。
中川は2022年1月に「楳図かずお大美術展」のオープニングセレモニーに出席し8年ぶりに敬愛する楳図に対面。中学でいじめられ落ち込んでいるときに『漂流教室』を毎日模写していたら嫌なことを忘れられたと、同作に救われた過去と主人公の名前を拝借したことを明かしている。
『ちびまる子ちゃん』のまる子役の声優で知られるTARAKOの芸名の由来は、アニメ『サザエさん』のタラちゃんにしゃべり方が似ているからと友人がつけたニックネームから。今や日曜夜に『ちびまる子ちゃん』『サザエさん』が続けて放送されているのにも、なんだか縁のようなものを感じる。