■フクロウやコウモリの生態【コミックス第22巻】
キメラアント編でゴンたちは、さまざまな動物の遺伝子を継いだアリと戦うことに。その中でとくに印象的だったのは、暗闇を得意とするコウモリとフクロウの兵士と戦った場面。夜の森で襲われたゴンは、暗闇の中から繰り出される攻撃に苦戦するが、そのシーンで動物の生態に関するマメ知識がいくつも紹介された。
まず、フクロウは視力より聴力に頼るところが大きいため、完全な暗闇でも狩猟が可能なこと。また、フクロウの羽は先端が綿状になっており、飛翔時に風切り音がしないので静かに獲物に近づけることなどが紹介。
そしてコウモリは、「エコーロケーション」という能力を所持しており、超音波を発して、その反響音から障害物や獲物の位置をたしかめるといった生態が詳細に説明されている。その内容は現実のフクロウやコウモリの知識そのもので、一人前のハンターであるゴンもこれらの生態をしっかり知った上で対策を練っていたのが印象的だった。
キメラアント編では、ほかにもいろんな動物の遺伝子を持つアリが登場し、そのたびにしっかり解説されていたので、まるで生物図鑑でも見ているような得した気分になった記憶がある。