■第2位『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
第2位には『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が選ばれた(15.5%)。
『週刊少年ジャンプ』で連載されていた、和月伸宏氏による明治維新後を舞台にした漫画。かつて「人斬り抜刀斎」として恐れられた緋村剣心が主人公で、メインキャラクターとして明治政府の警官となった斎藤一が登場。このほか、土方歳三をモデルとした四乃森蒼紫や、沖田総司をモデルとした瀬田宗次郎が登場する。
今回『るろうに剣心』を選んだ人たちの中でも、斎藤一の人気は別格。「斎藤一の牙突がかっこよかった」(33歳・男性)、「斎藤一はどこか影が薄く、他の作品では扱いが悪い気がするけど、この作品では長く生きた志士として珍しくいい扱いをされていると思う。牙突をマネしたなぁ」(38歳・男性)、「幕末を舞台にした作品はどれも好きなのですが、るろうに剣心はありそうなフィクションなので面白い」(49歳・男性)、「作品の世界観が好き。実写化も大成功だと思う」(36歳・女性)というコメントが寄せられた。
■第1位『銀魂』
そして、第1位になったのは『銀魂』。19.0%もの得票率だった。
空知英秋氏による、幕末の江戸をパラレルワールド的に描いたSF時代劇。キャラクターの多くは歴史上人物の名前をもじった形で登場しており、ギャグあり、シリアスありで大きな人気を獲得した作品だ。中でも、近藤勲、土方十四郎、沖田総悟ら新撰組をモチーフにした「真選組」の面々はかなりの人気キャラクター。今回のアンケートでも、好きなキャラクターに真選組のメンバーをあげる声が多かった。
選んだ人からは「土方十四郎が好き。決めるときに決めてくれるから」(24歳・男性)、「近藤勲のキャラクターが他の作品にはない感じでいい」(30歳・男性)、「沖田のクールで危なっかしいところが好き」(24歳・男性)、「ギャグとシリアスのさじ加減が絶妙!」(45歳・男性)、「みんな最高に個性が際立っていて、いとしくなる」(28歳・女性)という熱いコメントが寄せられた。
新撰組そのものが出てくる作品はもちろん、新撰組をモデルにしたキャラが登場する作品はこのほかにも多くある。男性向け、女性向け、大人向け、子ども向け問わず新撰組関連の作品が多く存在するのは、新撰組という組織が老若男女に受け入れられる魅力があるためだろう。