野田サトル氏による漫画『ゴールデンカムイ』(集英社)が、2022年4月28日発売の『ヤングジャンプ』でいよいよ最終回を迎える。クライマックス直前で物語は最高潮の盛り上がりを見せる中、4月19日には実写映画化も決定し、SNSではキャスト予想や期待の声でかなりの賑わいを見せた。
同作には、箱館戦争で生き延びていたという設定の土方歳三が登場する。他の創作物に登場する土方歳三がそうであるように、『ゴールデンカムイ』の土方もかなりの強者として描かれている。
『ゴールデンカムイ』同様、アニメや漫画、ゲームなどの創作物には新撰組のメンバーが登場することは少なくない。また新撰組そのものが出ていなくても、彼らをモチーフにした作品もかなり多い。それは、新撰組という組織がいかに現代まで私たちの心を打つようなロマンに満ちていたかということの証だろう。
そこで今回は、10代から40代までの男女200人を対象に「漫画の新撰組」についてのアンケート調査を実施。好きな「新撰組のキャラが出てくる作品」をひとつ挙げてもらった。その結果をランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位『ゴールデンカムイ』
まず、12.0%を集めて第3位になったのは『ゴールデンカムイ』。
同作は日露戦争終結直後を舞台としたアイヌ秘蔵の金塊をめぐるサバイバルバトル漫画で、当時の歴史やアイヌ文化、冒険、狩猟と料理などが多岐にわたって描かれた、多くの魅力を持つ作品。旬の作品ということで多くの支持を集めた。
前述通り、同作には箱館戦争で生き延びていた土方が老人の姿で登場する。その体には他の囚人と同じくアイヌの金塊のありかを示すヒントとなるイレズミが掘られており、土方は他の囚人たちを一斉に脱獄させた主犯格として描かれている。
老齢ではあるが、剣の腕前はかなりのもの。また物語には土方と行動をともにする、同じく新撰組隊士だった永倉新八も登場する。アニメでは鬼の副長・土方歳三の声優を中田譲治さんが担当。2003年のアニメ『PEACE MAKER鐵』以来の、2度目の土方役となった。
『ゴールデンカムイ』を選んだ人からは、「本当にこんな歴史があったんじゃないかと思わせる作者の手腕が見事」(34歳・女性)、「大迫力の戦闘シーンが見どころ」(40歳・男性)、「土方歳三がクールでかっこいい」(38歳・男性)、「『金カム』といえば土方だが、永倉さんもなんだかんだでスゴイ」(36歳・男性)というコメントが寄せられた。