■『桃太郎電鉄』(コナミデジタルエンタテインメント)
“桃鉄”の愛称で親しまれてきた、すごろく系ゲーム『桃太郎電鉄』シリーズ。ハドソンの名物タイトルだったが、コナミに吸収合併されて以降はコナミデジタルエンタテインメントから発売されている。
2020年には、Nintendo Switchで新作『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』が発売されて話題に。350万本以上を売上げ、シリーズ最大のヒットを記録した。
桃鉄は、サイコロの出た目の数だけ鉄道網をめぐり、資産を増やしていくボードゲーム的な内容。めざす目的地は、誰かがたどり着くたびにランダムで変更され、遊んでいるうちに日本全国を巡ることになる。
目的地到着を競う鉄道旅をしていると、必然的に駅名や都道府県の大まかな位置関係、県庁所在地まで自然と頭に入ってくる。また駅に停車してご当地の物件を購入することで、各地方の名産品も覚えることが可能。
そこで身につけた知識が、社会科のテストでよく出される「○○の出荷量が多い地域」などの問題を答えるのに手助けになってくれたこともあった。
今回紹介したゲーム以外にも、いろんな面で勉強に役立ったゲームタイトルはあるはず。そこまでダイレクトではなくても、ゲームをきっかけに漢字や文章に触れて読解力が身についたり、技や魔法の名前から英単語に結びつくことだってある。
何より好きなことを楽しみながら身についた知識は記憶として残りやすいので、筆者と同じように学校のテストで少しだけ得をした経験がある人もいるのではないだろうか。