『将太の寿司』クズすぎるライバルたちの「衝撃の嫌がらせ」3選 船転覆、誹謗中傷に傷害事件も…!? の画像
画像は『将太の寿司』(講談社)第1巻・書影より

 1992年から97年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)に連載された寺沢大介氏による料理マンガ『将太の寿司』。15歳の将太が父親の寿司屋を守るために一流の寿司職人を目指して東京で修行。次第に才能を開花させていく物語で、実写ドラマ化されたり続編シリーズも発表されている。

『将太の寿司』といえば、将太に次々と立ちはだかる個性豊かなライバルたちも魅力の一つ。正々堂々とした熱き寿司勝負が繰り広げられたが、中には「本物のクズ」としか言いようのない相手もいた。

 ひどすぎる暴言や暴挙、時には犯罪まがいの行為まで行われ、読みながら「キーっ」と腹が立つことも……。それでもまっすぐに立ち向かい、努力で培った技術でねじ伏せる将太の前向きな姿に心打たれるのも、この漫画の素晴らしい部分だ。

 今回はそんなクズすぎるライバルたちが仕かけてきた「衝撃的な嫌がらせ」を3つお届けしたい。

■妨害のために船を転覆

 将太の父・関口源治が店主を務めるのが、小樽にある「巴寿司」。この巴寿司の憎きライバルとして登場したのが「笹寿司」だ。

 将太の同級生でもある笹寿司の跡取り息子も相当イヤな存在だが、その父親の社長はもっとヒドイ。市場の良い食材を独占し、金や権力、時には暴力まで振りかざして小樽の個人店を吸収合併。大手チェーン店を作り上げていった人物だ。

 そんな笹寿司に従わなかった巴寿司はさまざまな妨害や嫌がらせに遭い、将太の母は過労から体を壊して帰らぬ人に……。精気を失った将太の父はすさんだ生活を送っていたが、息子のすすめもあって、因縁の相手・笹寿司も参加する「寿司握りコンテスト」への出場を決心する。

 笹寿司の買い占めにより良い寿司ネタが手に入らない状況で、将太の父はコンテストで使う新鮮な魚を求めて自ら漁に出る。しかし、乗っていた船が原因不明の転覆事故に遭遇。この事故の後遺症により将太の父は手を動かせなくなり、息子の将太が代役としてコンテストに出場することになった。

 だが、実はこの転覆は単なる事故ではなく、笹寿司に脅迫された寿司店主が船に細工していたことが判明する。笹寿司の社長は犯罪まがいどころか、立派な犯罪行為を行っていたのである。漫画の世界とはいえ、恐ろしすぎる人物だ。

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