なぜ若い女性に大人気? アニメ化にも期待の声“次世代”ヤンキー漫画『WIND BREAKER』って?の画像
画像は講談社コミックス『WIND BREAKER』第1巻(講談社)

 講談社の漫画アプリ「マガジンポケット」にて連載中の、にいさとる氏による『WIND BREAKER(通称『ウィンブレ』)』をご存じだろうか。『週刊少年マガジン』で連載中の、多様なメディアミックスを展開する人気漫画『東京リベンジャーズ』に続くとも言われる、今もっとも注目を集めているヤンキー漫画だ。

 同作は2022年3月26・27日に行われたイベント「AnimeJapan2022」で発表された「第5回アニメ化してほしいマンガランキング」で9位にランクイン。同ランキングでは過去にも『吸血鬼すぐ死ぬ』『地縛少年花子くん』『古見さんは、コミュ症です。』など、現在アニメ化され大人気となった作品が多くランクインしていることから、『ウィンブレ』のアニメ化にも早くも期待が高まっている。

 同作は、喧嘩最強とうたわれる風鈴高校で頂点に立つことを目指して、主人公の桜遥(さくらはるか)が街にやってくるところから幕が開ける。しかし桜が憧れていた風鈴高校の学生たちは、彼の持つ不良高校のイメージとは正反対の、地域住民から愛される「街や人を守るために」喧嘩をする集団だった。

 それまでは強さだけを追い求めてきた桜が、他者と関わっていく中で自身に芽生える心境の変化や、トップに立つとはどういうことなのかを拳で学び成長していく姿が、同作の見どころとなっている。

 アプリ内のみでの連載にもかかわらず連載初期から人気を集め、コミックスの累計発行部数は122万部を突破。従来は男性読者のイメージが強かったヤンキー漫画だが、SNSでは『ウィンブレ』が女性の間で話題となることが多く、昨年末から今年1月15日にかけて行われた渋谷ジャック企画では、地下鉄の壁面などに貼られた同作のポスターを撮影しに訪れる女性ファンの姿が目立った。この理由は、これまでのヤンキー漫画とは違ったヤンキーの描き方が新鮮なためだろう。

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