■トキがレイの寿命を伸ばすために使った「心霊台」

「心霊台」は、先ほどの「新血愁」とセットでよく真似をして突いた秘孔だ。余命を3日にしてしまう「新血愁」に対し、「心霊台」は少しだけ寿命を延ばす秘孔である。ただし、新血愁による激痛が数倍になるという、とんでもない副作用があった。

 この「心霊台」の存在をトキに聞かされたレイは、その強烈な副作用のことを承知しながらユダと戦うために使用する道を選択。あまりの激痛により、レイの髪が真っ白になったほどだ。

 レイがユダを倒し、命が尽きるまでの流れに深く感動した私たちは、「新血愁」の秘孔を突いたあとは、背中にある「心霊台」の秘孔を突くという流れがお約束に。前述した通り、「新血愁が本当にあるのでは……」と不安になったとき、“念のため”に友人に「心霊台」を突いてもらったのは言うまでもない。そのときは激痛の副作用のことなど、まったく頭になかった。

■北斗残悔拳で突く秘孔「頭維」

「頭維(四合)」と呼ばれる秘孔は左右のこめかみの辺りにあり、ケンシロウが北斗残悔拳で両の親指で突いた。この秘孔を突かれた相手は、ケンシロウが指を抜いてから3秒後に死亡する。秒数指定、さらに体が真っ二つに割れるという壮絶な死に様もインパクトがあったので、覚えている人も多いのではないだろうか。

 親指で左右のこめかみを突くという独特のアクションは視覚的に分かりやすく、真似しやすいのがポイント。当時、友だち同士でこの秘孔を突いては、3秒数えるという遊びがはやった。ちなみに力加減を誤ると本当に痛かったので、ときどきケンカに発展するケースもあったほどだ。

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