■Zガンダムとの意外すぎるコラボ?

 ザクのネタでアプサラスを語るなら、こちらに触れないわけにはいかない。……というわけでテレビアニメ『機動戦士ガンダムZZ』には、Zガンダムの頭部がザクIIになるという、とんでもないバリエーション(?)が登場した。

 ジュドー・アーシタたちが鹵獲したザクIIの頭部を、損傷したZガンダムの頭部にすげ替えるという離れ業が描かれたのは、第12話「リィナが消えた」のこと。まさに取ってつけたような応急処置を施したイーノ・アッバーブは、そのザク頭のZガンダムに搭乗して出撃する。

 当然ながらザクIIの頭部カメラは、Zガンダムの全天周囲モニターに対応しておらず、ザクIIのカメラに映し出される狭い視界で操縦することに。

 頭部がザクなだけで、胴体やその他武装は完全にZガンダム。それにもかかわらずジュドーから誤射された挙げ句、「それでゼータ? よりによって、なんて頭をつけて……」とツッコまれる始末。救出に向かった先では、リィナから「そのゼータの頭、なんとかならなかったの?」と散々な言われようだったのが不憫だ。

 まだコミカルなテイストの強かった『機動戦士ガンダムZZ』の序盤ならではの面白シーンではあるが、ZガンダムにザクIIの頭部がポン付け出来てしまうことに衝撃を受けたのは自分だけだろうか。

 ちなみに、このザクIIの頭をつけたZガンダムは、ガンダムファンの間では通称「Zザク」と呼ばれ、親しまれている。


 というわけで、ヘンテコな“ザク”にまつわるエピソードを紹介してきたが、個人的にはガンダム以上に印象的な場面が多かった印象。それに宇宙世紀のガンダム作品だけでなく、いわゆる「アナザーガンダム」にもザクウォーリア、ザクファントムといったオマージュ機が登場するなど、シリーズ全体を通して大きな影響を与えてきた機体でもある。

 そんな広く愛されているMSだからこそ、「ザクの日」は例年盛り上がりを見せる。このタイミングに「あなたの一番好きなザク」の名シーンを振り返ってみるのはいかがだろうか。

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