■合作もあった「槙ようこ・持田あき」姉妹

 少女漫画誌『りぼん』(集英社)でデビューし、『Cookie』(集英社)連載の『初めて恋をした日に読む話』が深田恭子主演でドラマ化され、大ヒットとなった持田あき氏の姉は、同じく『りぼん』で活躍し『愛してるぜベイベ』などの代表作を持つ槙ようこ氏だ。

 書き込みの細かい瞳に長いまつ毛、どこかギャルっぽい美麗なイラストが特徴の両氏は『ピカ・イチ』という作品で合作による連載を行っていたこともある。槙氏は2020年に惜しまれつつも漫画家を引退したが、姉妹が同時期に活躍していた『りぼん』を読んでいた読者にとっては、彼女らの漫画がいつまでも心がときめく素敵な思い出となっているに違いない。

 また、人気漫画『シャーマンキング』の作者である武井宏之氏の弟は、『最強ジャンプ』(集英社)で『チョッパーマン』を連載していた武井宏文氏だ。宏之氏の作品『仏ゾーン』3巻で両氏が兄弟であることが明かされた。名前も似ている2人だが、頭身の低いキャラクターをかわいらしく描くところも似ているかも。

 このほか三浦春馬主演でドラマ化された漫画『BLOODY MONDAY』(講談社)の作画を務めた恵広史氏と、アニメ化された『アホガール』(講談社)のヒロユキ氏も姉弟だったりと、肉親でそろって漫画界に名を残す人は少なくないようだ。

 ヒットを生み出すだけでも大変なのに、兄弟・姉妹そろってその偉業を成し遂げるのはかなりすごいこと。「漫画家の遺伝子」というのは存在するのかもしれない。

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