『NARUTO』『はじこい』『シャーマンキング』も!才能の家系「兄弟・姉妹」で大活躍する漫画家たちの画像
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『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載されアニメ化もされた、擬人化された動物たちの高校生ライフを描いた『BEASTARS』の作者である板垣巴留氏。彼女の父親が同じく『週刊少年チャンピオン』で『グラップラー刃牙』シリーズを連載している人気漫画家の板垣恵介氏であることを知る人は少なくないだろう。

 2人の親子関係は長らく公表されていなかったが、2019年に『週刊少年チャンピオン』誌上で「親娘誌上対面!!」と題した対談が掲載され、関係がついに公になった。板垣巴留氏のデビューのきっかけも父の恵介氏がかつての担当編集者に巴留氏の制作した同人誌を見せたことだったという。

 筋骨隆々な男性が描かれる『バキ』の特徴的なタッチと、さっぱりとした絵柄の『BEASTARS』では一見共通点が見られないが、ファンの間では見開きページの使い方が似ているという指摘もあり、作品の端々から両者が確かに親子だということが感じられる。

 ペンネームだとなかなか気づきにくいが、肉親同士が同じ漫画家という職業についているということは意外と多く、幼少期から同じ環境で育ったためか兄弟・姉妹ともに漫画家としての才能を開花させた人も珍しくはない。

■双子対談では兄の漫画へ助言したという逸話も

 続いては、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1999年から2014年まで連載されていた『NARUTO-ナルト-』の作者・岸本斉史氏。彼は双子の兄であり、弟は現在「マンガボックス」で『モンスターの医者』を連載中の岸本聖史氏である。

 兄・斉史氏について、弟の聖史氏は『666~サタン~』(スクウェア・エニックス)コミックス第1巻のおまけページで「絵が似てる」とファンから指摘されたことを受け、「双子の弟として生まれ、ガキのころから受けてきた影響が同じだから似てるかもしれません」とコメントしていた。本人も言っている通り、当時の両者の画風はまるで同一人物かのようにそっくり。

 ただし、現在の絵のタッチは当時よりかなり異なっており、今2人のタッチを見比べてノーヒントで肉親関係だと気づく人は少ないだろう。

 2015年には「ガンガンONLINE」で兄弟による対談が掲載。それぞれの漫画へのこだわりやネーム作りの裏話などが語られており、兄の斉史氏から弟の聖史氏に『NARUTO』のセリフや展開について相談があったことが明かされており、両者のファンにとっては堪らない内容となっていた。

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