■根は真面目で義理堅い!地球と人間のために命を懸ける

 残忍で実力もある天津飯だが、天下一武道会の最中に考えをあらためる。きっかけはジャッキー・チュンにふんした亀仙人と出会ったこと。それまで鶴仙人の教えしか知らなかったため、亀仙人に「世界は広い」と諭されたことがかなりの衝撃だったのだろう。

 そして悟空との決勝戦で、「どんな手を使ってでも亀仙流を殺せ」と命令する鶴仙人と決別。殺し屋を目指す天津飯ではなく、武道家としての天津飯が誕生した瞬間だった。このように天津飯は、根が真面目で義理堅いだけ。鶴仙人の教えをかたくなに守ろうとしたに過ぎないのだ。

 もともと非常に勤勉な天津飯は、大会後にカメハウスへ誘われたもののそれを断り独自の修行の道へと進む。ピッコロ大魔王編では目の前で亀仙人とチャオズが殺されたことで怒りの修行に励み、「魔封波」まで体得(本番では炊飯ジャーにヒビが入っており不発)。セル編では「気功砲」を連発できるよう進化させた「新・気功砲」を編み出し、ブウ編では長い修行を思わせる古びた道着姿であらわれた。敵の強さがインフレしていったドラゴンボールの物語で、最終盤まで戦っていた初期のキャラクターはほとんどいない。真面目な性格と武道に対するストイックな気持ちがなせる、まさに武道家の鑑といえる。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4