■無口だが「気が合う」伊黒と時透、「女の子同士で一緒にもっと遊びたい」胡蝶と甘露寺

 一方、意外と相性が良さそうなのが蛇柱の伊黒小芭内と霞柱の時透無一郎。

 二人ともふだんはかなり静かそうだが、いつもネチネチして嫌みっぽい言葉遣いをする伊黒も公式ファンブックでは時透に対する印象として「若いので死なないで欲しい。たまに話す」と語っている。言葉は少ないながらも、彼なりに最年少の時透を気にかけているようだ。かたや時透のほうも、自分に対してとやかく言わない人は邪険に扱わなさそうではある。

 なお、伊黒は柱のメンバーの中では不死川ともっとも仲がいいようで、互いの印象を「気が合う」と語っている。作中でも片方の意見にもう一方が同調するシーンが多く見られるので、根本的に真面目でストイックな二人は考え方も似ているのかもしれない。

 最後は蟲柱の胡蝶しのぶと恋柱の甘露寺蜜璃。柱ではたった二人きりの女子コンビだ。年齢の割に大人っぽいしのぶとミーハーな蜜璃は、たとえば好きな洋服のタイプなどは異なっていそうだが、それぞれ18歳と19歳で年齢もかなり近い。鬼殺隊において女子同士だからこそ分かり合える話題もあるのだろうか、公式ファンブックではしのぶが蜜璃にハイカラな料理のレシピを教えてもらっていることが明かされた。

 また、公式ファンブックでは蜜璃が「女の子同士で一緒にもっと遊びたいけど時間がないの」とも語っていた。柱たちにもっとプライベートな時間があれば、ぜひ二人で一緒に休日を過ごす姿が見てみたかった。しかしなんだか蜜璃のほうが一方的にしゃべって、しのぶが優しくうなずいているという様子が安易に目に浮かんでしまう。

 また、蜜璃と岩柱の悲鳴嶼行冥は、ともに自宅でネコを飼うというネコ友達。たびたびネコ談議で盛り上がっているようだが、コミックス15巻のカバーを外すと悲鳴嶼が泣きながら「南無ネコかわいい」とネコを抱きしめている様子が描かれている。

 まだまだいろいろな柱同士の会話やプライベートが気になる『鬼滅の刃』。ぜひ柱の日常がスピンオフで見たいところだ。

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