■『まどマギ』マミさんと『DB』ヤムチャの死亡フラグ
結婚ワードではないものの、不吉を予感させる死亡フラグなセリフは他作品にも数多く存在する。その中でもとりわけ視聴者に衝撃を与えた1つが、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場した巴マミの死だ。魔法少女としてともに戦うことを決意してくれたまどかに、マミはうれしさを弾けさせながら魔女に立ち向かう。
「体が軽い。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もうなにも怖くない。私、1人ぼっちじゃないもの」
孤独からの解放に喜び、魔女を圧倒するマミ。しかし勝負あったと思えた次の瞬間、現れた魔女の本体に頭を喰われてしまい……。なんとなく危ない予感はしていたものの、マミの首から下が力なくぶらんと垂れ下がる描写はポップな魔法少女作品と思われていただけにことのほか凄惨で、本作が隠していた本当の顔を見せた瞬間でもあった。
ジャンルは打って変わって『ドラゴンボール』から。ヤムチャも漫画史に残る見事な死亡フラグの持ち主だ。もはやあまりに有名すぎるセリフだが、サイバイマンとの対決時のこと。
「クリリンはいちどドラゴンボールで生きかえっている もし万が一のことが起こってしまえば にどと生きかえれない」
クリリンを止めて自分が前に出たヤムチャ。不吉な予兆をこれでもかとチラつかせるヤムチャは、直後の戦闘でサイバイマンの自爆に巻き込まれてあえなく退場となってしまった。
ヤムチャ、真面目に修行して本当は地球人の中ではトップクラスに強いのに……。人気キャラクターでもあっただけにここが久しぶりの見せ場になるかと思いきや、天下一武道会から続く敗戦、しかも今度は雑魚キャラに殺されるという、不名誉を重ねるハメになってしまった。