■「口先だけでなくド派手に証明してみせろ」

 最後は、宇髄の初登場となった柱合会議のシーンから。禰豆子は鬼であっても人を襲わないと必死に訴えかける炭治郎に対して、宇髄が冷静に言った「口先だけでなくド派手に証明してみせろ」という言葉を振り返りたい。

 信じてほしいということばかりをひたすら繰り返していた炭治郎に、あくまで行動で示せという宇髄の言葉はごもっとも。しかし遊郭編を見た後、彼自身がすべて行動と実績で示してきたことを思うと、なんとも深いセリフに読める。

 兄弟同士で残酷な殺し合いをさせられたことから抜け忍となった宇髄が、ここまで自信満々に、地味な忍とは対照的に「派手」であることを信条に生きられるようになるには相当の葛藤があったはずだ。

 過去を乗り越え、有言実行の精神で冷静にそして情熱的に生きる宇髄の姿には学ぶところがたくさんある。宇髄の大きな背中を見て、我々も誇り高く生きようという気持ちにさせられる。

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